保険仲立人によるコラム 2019.7.1

他人事ではありません その⑨<自動化製品のリスク対応は?>


6月、新横浜の新交通システム「シーサイドライン」の新杉田駅で無人自動運転の車両が逆走、車止めに衝突し14人が重軽傷を負う事故が発生しました。同社は運行制御の回路断線が原因、またシステム上の欠陥も認めた。平成元年の同システムのスタート以来はじめての人身事故で、現在当局による事故調査が行われており、シーサイドラインは現在、運転士による手動運転が実施されている。





自動化製品の技術の進化により、我々は多くの経済的価値を手に入れました。しかしながら同時にそれらを使いこなし、管理する事が必要となりました。 豪大手法律事務所の弁護士(PLのBest Lawyers Australiaにも選ばれている)によれば、自動化製品は4つのメリットを持つが、同時に以下のようなリスクも生じると語る。


【自動化製品のメリット】

1. Efficiency(効率性)
2. Quality of product(品質)
3. Safety(安全性)
4. Free up Humans to do other things
(人間の手が空く)





【自動化製品のリスク】

1. Complexity of the products(製品の複雑化)
2. Human interaction(人間との関係性)
3. Interactions between autonomous products and/or with the internet

 (自動化製品とインターネットの相互作用)
4. Environmental Factors(環境要因)
5. Cyber attack(サイバー攻撃)
6. Data protection/Privacy issues
(データ保護、プライバシー問題)


 
 
 


上記、2.Human interaction(人間との関係性)については、User error(使用者の間違い)、Product misuse(製品の間違った使い方)、complacency(使用者の思い込みによる使用)といった事が起きる可能性を指しています。 例えば、医療ロボットダヴィンチによる内視鏡手術を行い、執刀医が術中に膵臓を損傷したことが原因となり合併症を引き起こし、後に患者は死亡した事故。執刀医は、内視鏡下胃癌手術の技能・経験ともに十分な執刀医であったが、ダビンチの特性を十分理解せず、ロボット手術経験者の指導管理のないままに手術を行ったことが原因である(経験医の指導下に手術を実施していなかった)また、先駆的資料の導入を許可したシステムにも問題がある、と事故調査委員会により報告された。


上記のような事故は製造業等でも考えられるでしょう。
また、コボット(産業用人協働ロボット)等の普及により人間とコボットの負傷・損傷リスクも増加する等、新しいリスクが生まれています。
今後はAIと人、IoTと人、ロボットと人…と関係性がさらに高まることとなり、賠償責任の所在も複雑化することが考えられます。また、製造過程においてソフトウェア開発等は外注していることも多く全容が分かりにくくなっています。


現在、自動化技術も法律も損害保険も過渡期にあり、その中で具体的に何をすればよいのか、同弁護士は以下の様に話しています。

【我々は何をすべきか?】
リスクアセスメント
保険契約の補償内容の確認
保険の付保状況の確認
製品について以下の項目を明確にする
Instructions(説明)明快な使い方・オペレーション、メンテナンス説明
Warnings(警告)誤用、過信、見落とし
Training(訓練)
サイバーセキュリティ、情報保護、プライバシーリスク
ハッキング、ランサムウェア等

規制や法律の動向に注目しておく

 

最後に、我々保険ブローカーの立場から申し上げあることができるのは、損害保険を単純に更改するのではなく、❶「今抱えているリスクと新しいリスク」を考え、❷それらが現在加入している保険でカバーされているのか。カバーされていない場合には、❸日本で保険手配が可能なのか、❹いくら位かかるのか(ブリーフィング、告知し概算見積もりを取ってみる)❺それは自社が抱えるリスクなのか(ソフトウェア開発等を外注している場合等)等を検討されることをお勧め致します。以上



※上記コラムは企業のリスクマネジメントにお役立ていただくことを目的として情報提供させていていただいております。
※上記コラムは弊社が講演等で得た情報、資料を弊社にて解釈、翻訳したものであり、正確性を保証するものではありません。また、事案等の正確性を保証するものではありません、また、事案そのものに対する批評その他を意図したものではありません。

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