保険仲立人によるコラム 2014.2.1

食の安全<フード・リコール>


年の瀬が押し迫った12月29日、食の安全を揺るがす衝撃的なニュースが日本中を駆け巡った。冷凍食品大手のマルハニチロHDの子会社アクリフーズが製造した冷凍食品から農薬のマラチオンが検出され、多数の異臭被害・健康被害が発生した。

 

我が家でも、すぐに冷凍庫の中身を確認したところ、マルハニチロの冷凍食品が複数出てきたものの農薬が検出された群馬工場のものではなかった。その後、容疑者であるアクリフーズの契約社員が逮捕されるまでに約1か月を要した。その間、静岡で学校給食の食パンにノロウイルスが混入し集団食中毒が発生、広島では中学校の給食用弁当からもノロウイルスによる集団食中毒が発生したりと、食の安全を揺るがす事件・事故が相次いだ。

 

2008年、中国製冷凍餃子事件にて、天洋食品の従業員が日本へ出荷する冷凍餃子にメタミドホスという毒物を混入させるという事件が起こった。報道内容が正しければ、犯人は同社の賃金待遇や同僚従業員に対する不満が動機で腹いせに犯行を行ったとの事。今回のアクリフーズの事件にしても、はっきりとした動機の解明はこれからであると思われるが、賃金体系の変更によりボーナスが減額されたことなどに不満を持っていたとの報道もある。

企業の立場からすると、これまでも内部統制については徹底して行っていると思われる。しかしながら今回の事件により、これまでの内部統制をさらに一歩すすめ、悪意をもった従業員が存在したとしても、問題を未然に防ぐ管理体制を構築する必要性が企業に求められるようになったと言えるのではないだろうか。万が一にも事が起こってしまえば、企業の存続を危うしめる事態にもなりかねないのも事実で、費用と時間を掛ければ徹底した管理も可能なのだろうが、傾注しすぎると経営を悪化させかねない。最終的には、どこまで内部統制にコストと手間を掛けられるかという経営判断になるのであろう。

今回のような異物混入事件や異物混入事故などに対するリスクマネジメントのひとつとして、多くの保険会社がフード・リコール保険(保険会社によって商品名は様々)を発売している。しかしながら、今回のアクリフーズのケースのような製造に携わる従業員による異物混入が保険金支払の対象となる保険会社は少数である。

多くのフード・リコール保険は、製造段階で偶然に金属片やプラスチック片などの異物が混入したという事案を想定しての補償となっているのが現状だ。しかし、同じフード・リコール保険に加入するのであれば多少保険料が高くなるかもしれないが、悪意のある従業員・流通業者による異物混入までカバーできるものにしておきたい。また、この保険のメリットとしてリコール費用の補償はもちろんだが、事故発生時からのマスコミ対応など危機管理専門のコンサルタントを利用できる点も費用補償と同じくらい大きなメリットであることを最後に付け加えておきたい。


 

偶然性のある

異物混入

悪意のある従業員による異物混入

第三者による

異物混入

賞味期限等の

誤表示

リコール費用

(社告・回収費等)

リコールによる

利益補償

A社
B社
×
C社
× × ×
D社
×
×
E社
× × × ×


 

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